SREの林です。年内の業務も残り日数が片手で数えられる中みなさんいかがお過ごしでしょうか。年の瀬に向けて社内でそこそこ反響のあったSlackの小ネタを投稿します。
最初にまとめ
最初にまとめです。ここを読んでいただければ後を読む必要はありません。
- 課題: Slackワークフローのフォーム入力中に、既存のメッセージを見れない不便さを感じていた
- 解決策: フォームの機能である”別ウィンドウで表示”を利用すると自由に見えるよ
背景
オイシックス・ラ・大地株式会社(以後ORD)では全社のチャットコミュニケーションとしてSlackを利用しています。
従来はGoogle ChatとSlackに分かれていたコミュニケーションツールを統一するまでの苦労は、同僚の村田龍星さんたちの並々ならぬ努力と活躍がありますがここでは感謝だけ述べて割愛します。 概要はSlack社ページの事例としても取り上げられているので以下リンクをどうぞ。
Slackワークフローでフォームを使っています
Slackはテキストコミュニケーションのツールですが、カスタムEmojiやWebhook、アプリケーション連携など多くの便利機能があり「ワークフロー」ものその一つです。
「ワークフロー」自体にもいくつかの用途がありますが、簡単かつ便利な用途として”フォーム"を作成し、それに従ったフォーマットでメッセージを入力する運用を多く利用しています。
具体例としては以下のようなインシデント発生時に周知を行うようなケースです。メッセージの形式が統一されることで読み手に対して情報共有がしやすくなりますし、書き手としても必要とされる情報を整理できるため重宝する機能です。
フォーム入力中に他のテキストが見れない問題
とても便利なSlackワークフローのフォーム機能ですが、利用者としては不便と感じる課題がありました。*1
それはフォームのポップアップウィンドウをSlackアプリで起動するとSlackの画面がロックされ、それ以外のSlackメッセージを閲覧できない状態になります。具体的にはフォームの入力中に他のチャンネルや過去に遡ろうとフォーム範囲外をクリックすると以下のような警告が表示され、フォーム入力を破棄することになるのです。
Are you sure you want to leave? It looks like you’re still working on this. You may lose the info you've entered so far if you leave now.
このフォーム入力中に他のメッセージが見れない仕様は、フォームに集中して記入ができるメリットはありますが、例のようなインシデント報告などで利用する場合に、他のチャンネルの情報などをまとめながら記入したい場合に極めて不便です。
これの暫定回避策としては、Slackアプリ上でフォームを開いた状態で、ブラウザからWeb版のSlackを表示するハックで回避してきましたが、今回紹介する機能でそれも不要になりました。
Slackフォームは別ウィンドウで開ける
上述した課題を解決する方法はSlackアプリにすでに用意されていました。それが「Open in new window」の機能です。フォームの右上にアイコンが表示されています。わかりやすく赤丸で囲みました。
こちらのアイコンをクリックすると、名前の通りフォームが別のウィンドウで開きます。さらに書き途中の状態から別ウィンドウへ移った場合は途中の内容も保存されたまま別ウィンドウへ移動します。
この機能によって「とりあえずは基本の画面遷移ができない状態のフォームで入力を行い、他のメッセージなどを確認したくなった場合に別ウィンドウを開く」運用ができます!
この気の利いた便利さに気づいた時は素直に感動しましたし、社内の雑談チャンネルに報告してみるとEmojiやリアクションが飛んできたので嬉しい人も多かったようです。
来年もリモートの多い働き方になりそうですし、Slackは無くてはならないサービスとして感謝しつつ利用していきたいと思います。
それでは皆様良いお年を!!!
*1:実は対策があるのですが