はじめに
こんにちは。 オイシックス・ラ・大地株式会社でiOSアプリの開発を担当しているJ・Dです。
2025年9月19日から21日にかけて開催された、iOS関連技術をコアテーマとしたソフトウェア技術者のためのカンファレンスである「iOSDC Japan 2025」に、弊社はゴールドスポンサーとして協賛・参加させていただきました。

本記事では当日のブースの様子と、聴講した中で特に印象的だった2つのセッションについてご紹介します。
ブースについて
私達は「Oisix」などのブランドを通じて、厳選された食材やミールキット「Kit Oisix」を定期的にお客様のご自宅へお届けする、食のサブスクリプションサービスを提供しています。「これからの食卓、これからの畑」という理念のもと、食に関する社会課題の解決をビジネスの手法で目指す、FoodTech企業です。
今回のブースでは、そんな私達が開発しているOisixの公式iOSアプリを、実際に操作していただける形で展示しました。 また、簡単なアンケートをご用意し、ご回答いただいた方へお礼として弊社のイチオシ商品である「すごい野菜ジュース(フルーツ、ミックス含む)」をお渡ししました。このジュースは全国の農家さんの熱い想いがこもった野菜を100%使ったジュースで、農家さんと私達のこだわりを感じていただける一品です。 飲んでくださった方は、いかがだったでしょうか?
私はブースにあまり居なかったのでマネジャーのohzonoに感想を聞きました。
ohzonoです。3日間、ブースでは非常に多くのiOSエンジニアや周辺領域の方々とお話しできました。
day0からブースは大忙しでした。ありがたい限りで、500名弱の方々にお越しいただきました。 ありがとうございました!!
お客様との交流
ブースではOisixやらでぃっしゅぼーやのお客様にお会いし、お話しさせていただく機会も多々ありました。 真剣にフィードバックをしてくださったお客様の存在には感激しました。
日々お客様の手元でご利用いただくモバイルアプリ開発を担うチームとして、これほど嬉しい機会は中々ありません。 私たちのお客様との約束であるDEHECSのうちの社会との関わり(Social)や信頼(Credible)、楽しさ(Enjoyable)を実感できる時間でもありました。
未来のお客様との交流
iOSDCのパンフレットはご覧いただけたでしょうか?
今回パンフレットへの寄稿にあたり「読んでおけばよかった」と後悔させたくなるコンテンツを作ろう!という目的のもとアイデアを出し、事業部と掛け合いお試しセットをご用意してみました。

このキャッチコピーは、私たちが考えiOSDCのために用意したものです。
私は共働きで子育て中という中、このプロダクトがないと生活が成り立たないという日々を送ってます。 もちろん改善点もありますが、ぜひ私たちのプロダクトをこの機会に体感していただけると嬉しいです。
2025年10月16日AM 10:00まで申し込みできます。お申し込み予定だった方は、ぜひぜひお忘れなく!
ブースでも同じチラシをお配りさせていただき、既に何名もお申し込みいただきました。嬉しい限りです。
ぜひお楽しみください。
ブース担当ohzonoからは以上です!
個人的に興味深かったセッション
Day0 半自動E2Eで手っ取り早くリグレッションテストを効率化しよう by Ryuta Kibe
このセッションでは、手動リグレッションテストのコストや属人化という課題を解決するためのE2Eテスト自動化について、直面した様々な課題と解決策が紹介されていました。
当初はSaaSツールを用いて全自動化を目指したものの、UI要素の検出失敗といった問題に直面し、実に14ヶ月もの期間を構築と検証に費やされたそうです。
そこで「Done is better than perfect」。
完璧を目指すのではなく「60点」を目指す方針に変更。
その考え方を実現するための具体的な工夫として、UI要素をOCRで認識させたり、座標指定でタップしたりといった、実用的なアイデアが紹介されていました。
弊社でもE2Eの自動化に取り組んだ時、同じようにUI要素の検知に失敗したりサードパーティ故の問題に遭遇したりと苦しんだので今回の発表に深く共感しました。
Day2 『ホットペッパービューティー』のiOSアプリをUIKitからSwiftUIへ段階的に移行するためにやったこと by Akihiro Kokubo
大規模かつ歴史の長い『ホットペッパービューティー』のiOSアプリを、UIKitからSwiftUIへいかにして段階的に移行していったのかが紹介されていました。
まず、SwiftUI開発における共通の課題であるXcode Previewのビルド速度に対して、モジュール分割によってプレビュー対象を限定し、開発体験を向上させるアプローチが紹介されました。
また、技術的な課題だけでなく「デザインガイドラインと実装の乖離」といった組織的な課題にも言及され、デザイナーとエンジニアが共同でUIコンポーネントライブラリを整備していくことで認識の齟齬をなくし、開発プロセス全体をスムーズにする取り組みはUI開発の本質的な課題解決だと感じました。
特に興味深かったのが、Xcode Previewのコードをそのままスナップショットテストなどに活用する仕組みです。プレビューのためだけのコードをテスト資産としても再利用するアイデアは非常に効率的で優れた着眼点で、弊社でも導入したいなと思いました。
さいごに
iOSDC Japan 2025は、最新の技術トレンドに触れ、多くのエンジニアの方々と繋がることができる素晴らしいイベントでした。 このような場を提供してくださった運営の皆様、スポンサーの皆様、そして弊社ブースにお立ち寄りいただいた方やパンフレットを読んで頂いたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。 また、こういった機会を会社として作っていただける環境にも感謝します。不在を支えてくれる社内メンバーも心強い限りです。
弊社では、iOSDCで得た知見を活かし、これからも「食の体験」をテクノロジーで向上させていきます。
オイシックス・ラ・大地株式会社では、私たちと一緒に面白いプロダクトを作りたい!というiOSエンジニアを募集しています。 少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ採用ページをご覧ください。お話しするだけでも大歓迎です。
https://recruit.oisixradaichi.co.jp/application-requirement/
食の社会課題を、ビジネスの手法で解決しませんか?
